「王様ははだかだ!」

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自分の中にある”なんか変じゃない?”の声に耳を傾ける

“大バカ者には見えない特別な洋服”を着て街中を練り歩いた王様。「あの人は大バカ者だ」と周りから思われないよう、その見えない洋服をほめたたえる家来や街の人たち。そんな中で「王様ははだかだよ!」と笑った1人の少年。。。

幼いころに聞かせてもらった「裸の王様」のお話。(どんな話だったけ?な方は、こちらでお話の内容が紹介されています:『裸の王様』 いずみ書房)

当時は単に「面白いお話」、と思って聞いていましたが、自分が歳を重ね大人になるにつれ、今の社会はたくさんの裸の王様とその家来たちでできた社会だなと感じるようになりました。

「みんなが持ってるから、私もほしい」

「流行っているから、乗り遅れたら恥ずかしい」

「みんながそう言ってるから、きっとそれが正しい」

「テレビで言ってたから、きっとあの人が悪い」

「こういう生き方をしないと、幸せにはなれない・・・」

あ るとき自分の思考というものが、何かどこかから与えられたものを基準に形づくられているということに気づきました。自動的に、知らぬ間に、なにかベルトコ ンベヤーのようなものの上に乗っかっていて、す—-っと自分がどこかに勝手に連れていかれていっているような感じでした。

みんなが 持っ てるものを持つことによって、世間の流行りについていくことで、周りの人やメディアが言ってることをそのまま信じることで、枠からはみ出さない生き方をす ることによって。。。自分は“特別な服”をまとった誇らしげな裸の王様だったし、自分もそれが見えていると見栄をはった家来や街の人になっていた・・・と 我に返りました。

そのことに、なにか「気持ち悪いな」と思ったのが始まりです。

思考停止していない? 本当に必要? それ、本当に自分の意志?

ふだん当たり前のように目の前を通り過ぎていっている社会の様相。だけど、よくよく見たら「ん???」って思うことがたくさんあります。そんな「なんかおかしくない?」と感じたことを、かき消してしまわないよう、ここで言葉に出していきたいと思います。

「王様ははだかだよ!」と叫んだあの少年のように。

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