気づけば、もう明日が選挙の当日です。まだ、誰に、どの政党に投票するか決まっていません。
選挙権を得られるようになって、もうかれこれ10年以上。ひとりの国民として自分に与えられたひとつの権利ですし、これまで棄権をしたことはありませんが、何かいつも悶々とします。
選挙について思うこと
なんというか、「選挙」というもの自体が、単に政治屋さんたちのお祭りやパフォーマンスにしか見えないですし、これまで自分が参加してきた「選挙」を通して、この国が本当に多くの国民にとっていい方向へ変革していったのかと振り返ってみれば、あまり実感はありません。
また、団体や組織から「この人にぜひ一票を」とお達しされ、色んな政党や候補者の違いを検討して選ぶこともなく、なんとなく、あるいは仕方なしで票が集まる組織票で当選していく人たちばかりで牛耳られている政治の世界を、どうも冷めて見てしまう自分がいます。結局彼らは、その支持組織の人たちのための政治しかしないんでしょ、自分たちの利権を守り、膨らませるためだけの政策なんでしょ、と穿ってみてしまう。最近では投票率も50~60%台しかないのに。
そもそも、国会議員ってそんなにたくさん必要??
それに、街宣カーや街頭演説、公会堂での演説会など旧態依然の選挙運動、インターネット時代になっても、決まった場所へわざわざ行かなければいけない不便で非効率的な投票、もう、なんだかなぁ。選挙にはお金がかかるとか聞くけど、無駄なことばかりしてるからでしょって思う。
日中の演説会なんて普通に働いていたら行けないし、1人の候補者の話を聞くために出向くのも非効率。WEB上で、まとめて候補者や政党をチェックして、そこで投票できれば(なりすましや投票権の売買の危惧はあるみたいだけれど)、あんなにたくさんの投票所の人件費もなくて済むのにね(インターネット投票選挙を反対する人の理由)。
「選挙とはこういうもの」というもの在りきで、何も新しく変わっていかない、変えたくない感じが、この国を動かしている人たちの思考が停止しているようで、本当にイヤ。
とはいえ、そうは言っても、投票しなければさらにそういう状況がはびこるだけですし、文句を言っていても仕方ない。非力な今の自分にできることは投票することだけなので、きちんとその任務を全うしたいと思います。
政党・政策比較、マッチングサイトが便利
どの候補者に、どの政党に投票するかを考える際にいつもぶち当たるのが、対象候補者や政党の情報を集めるという手間です。ちゃんと選びたいと思うほど、数ある候補者や政党の情報を並べて比較しなきゃとなって、挫折しがち。で、結局、比較することもなく、「この人をよろしく!」とお願いされた人に投票していた、ダメダメ投票者だったこともあります。
さらに、わざわざひとつひとつ政党のホームページを見てまわるのが大変ということに加えて、各政党のページではあたり前ですが、いかに自分たちが正しいか、いいことをしようとしているか、してきたかが書かれているので、これまで自分で考えてきていなかった社会課題やそれに対する政策が書かれていると「ふむふむそうか」と納得してしまいます。
そして、丁寧に読めばよむほど、「もう、ここに決めていいか」と先に目にした政党の方に心揺れて、全部を比較せぬまま終わってしまいそうに。そのため、偏った情報で判断してしまうという可能性があることも、ひとつの壁でした。
それは、街頭演説にも同じことを感じます。他党や他の候補者を批判する言葉、聴衆を扇動する雰囲気(だいたい、その政党を支持する人たちが集まっているので、演説者の言葉に賛同の歓声があがる)は、そこにいるだけで、「この人が言ってることは正しいかも」というような気分にさせられます。いや、もちろん実際にご本人の言葉やその熱を感じるのは大切だと思います。ただ、それだけで情緒的に判断するのはどうかなと。
そんな中、探せばちゃんとあるものですね、比較サイト、マッチングサイト。ここ何回かの選挙のときには、これらのサイトを参考にしています。中立的な言葉でどこかの政党に偏ることなく、網羅的に書かれているので、自分で考えながら比較するには便利です。
今回はこちらのサイトを見てみました。えらぼーとは新聞社なのでなんとも言えないですが、それ以外の2つは、純粋に「一般の人たちと政治をつなぐ」というようなコンセプトで、想いのあるどこかの企業さんが立ち上げてくれたサイトのようです。
日本政治.com 「投票マッチング」 |
政くらべ 「ボートマッチ」 |
毎日新聞 「えらぼーと」 |
これ以外にもいくつかあるので、それぞれやってみるのがいいかなというのが個人的な感想です。
というのも、これらのサイトではいくつかの質問を答えていくことで、自分の考えに近い候補者や政党を提案してくれるのですが、それぞれに出てきた結果が違ったり、比較対象に扱っている政党の数に違いがあるからです(特に小政党をどこまで入れるか)。なので、ひとつの答えで判断するのではなく、セカンドオピニオン、サードオピニオンにも目を通すのがいいと思います。
そして、ここで選定された政党や候補者のことについて調べます。
既に全く自分の考えとは異なりそうだという政党・候補者は除外されているので、より自分にヒットしそうなところから調べていけるのがよいです。
またこれらのサイトのよい点は、質問を投げかけられ、それに回答しなければならないため、そこで改めて自分の意見はどういうものなのか、また、そもそも意見として答えられるほどまでには、その争点についての認識・理解が足りていないということに気づかされる点です。
「あなたは改憲に賛成ですか?反対ですか?」
と言われても、即答できませんでした。今回の大事な争点なのに・・・。サイトによっては、そのような人たちのために、各質問のところでその争点についてのちょっとした解説も書かれていたりします。私はそれでもあまりピンとこなかったので(汗)、いちいち別ウィンドーで検索して調べながら進めていきました。
こんな感じで、色々調べる中で新しい発見がいくつかありました。
次に続きます。